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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 295, Issue 5 （November 2025）

医学のあゆみ 295巻5号（2025年11月発行）

Japanese English

第1土曜特集エピゲノム編集の進歩と医療応用への道

DNAメチル化編集によるインプリント制御機構の解析 Analysis of genomic imprinting regulation by DNA methylation editing 関田洋一 ¹ , 木村透 ¹ Yoichi SEKITA ¹ , Tohru KIMURA ¹ ¹北里大学理学部生物科学科幹細胞学講座キーワード： DNAメチル化編集 , ゲノムインプリンティング , ICR（imprinting control region） , Dlk1-Dio3インプリントドメイン Keyword: DNAメチル化編集 , ゲノムインプリンティング , ICR（imprinting control region） , Dlk1-Dio3インプリントドメイン pp.388-393

発行日 2025年11月1日 Published Date 2025/11/1

DOI https://doi.org/10.32118/ayu295050388

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　ゲノムインプリンティングは，親由来のDNAメチル化によって遺伝子の片親性発現を制御する機構であり，その破綻はインプリント疾患を引き起こす．インプリント制御には，ICRとよばれる領域のDNAメチル化が重要である．近年，開発と応用が進められているDNAメチル化編集技術は，ICRのメチル化状態を直接操作することを可能とし，その機能を精密に解析できるようになった．これにより，ICRのなかでも特定の部位のDNAメチル化が特に重要であることがわかってきた．このような研究は，インプリント関連疾患の一部でみられるDNAメチル化異常の病態解明や，将来的なエピゲノム医療への応用が期待される．