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特集 クロマチン
DNAメチル化とクロマチンによるゲノムインプリンティング制御機構
Regulatory mechanism of genomic imprinting by DNA methylation and chromatin modification
金田 正弘
1
,
佐々木 裕之
1
Masahiro Kaneda
1
,
Hiroyuki Sasaki
1
1国立遺伝学研究所人類遺伝研究部門
pp.206-210
発行日 2003年6月15日
Published Date 2003/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100751
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哺乳類のゲノムインプリンティングは,父・母由来の対立遺伝子の特定の一方だけが発現される現象であり,体細胞では受け継がれるが生殖細胞ではリセットされるエピジェネティックな修飾により起こる。その修飾の分子的な実体としてDNAのメチル化が知られているが,最近は,ヒストンの修飾も重要な役割を果たすことが示唆されている。 本稿では,まずDNAのメチル化によるインプリンティングの制御機構について述べ,そこにヒストンの修飾がどのように関わるのか述べる。
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