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特集 健康と医療を革新する数理工学――数学を医学に活かす!
情報統合により構築された疾患の数理モデルの紹介
Introduction to mathematical models of disease constructed from aggregation of patient information
森野 佳生
1
Kai MORINO
1
1九州大学大学院総合理工学研究院
キーワード:
数理モデル
,
情報統合
,
前立腺癌
,
緑内障
,
慢性骨髄性白血病(CML)
Keyword:
数理モデル
,
情報統合
,
前立腺癌
,
緑内障
,
慢性骨髄性白血病(CML)
pp.167-170
発行日 2025年7月12日
Published Date 2025/7/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294020167
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疾患の進行状態が将来的にどのように推移するのかを精度よく推定することは,さまざまな疾患の治療を計画するうえで重要な課題といえる.そのような推定を実行する方法のひとつが,数理モデルを用いた解析である.本稿では,複数の患者情報を統合することによって高い性能を持つ疾患の数理モデルを構築できることを紹介し,特に前立腺癌,緑内障,慢性骨髄性白血病(CML)を例にとって,患者情報の統合により構築された疾患の数理モデルを紹介する.各疾患が持つ特性を数理的に表現することにより,疾患の数理モデルの性能を高めることができ,効果的な予測や分類が可能となる.本稿が読者にとって疾患の数理モデル構築を考えるうえでの参考になれば幸いである.

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