Japanese
English
今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
臨床検査における好塩基球
Basophil in clinical laboratory medicine
林田 雅彦
1
1公益財団法人天理よろづ相談所 天理医学研究所
キーワード:
好塩基球増多症
,
慢性骨髄性白血病(CML)
,
骨髄増殖性腫瘍(MPN)
,
フローサイトメトリー
,
好塩基球活性化試験
Keyword:
好塩基球増多症
,
慢性骨髄性白血病(CML)
,
骨髄増殖性腫瘍(MPN)
,
フローサイトメトリー
,
好塩基球活性化試験
pp.810-818
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200895
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Point
●好塩基球は,異染性を示す特殊な顆粒や免疫グロブリンE(IgE)受容体を発現し,Ⅰ型アレルギーに関与するなど存在はよく知られた細胞であるが,細胞数が少ないため,免疫学的な生理機能の研究は遅れている.
●好塩基球の増加は慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)で顕著であり,白血球の増加が軽微な初期から認められる.
●好塩基球の算定は,国際的な参照法として,免疫学的マーカーによるフローサイトメトリーを用いた間接的および直接的な方法の確立が進められている.
●アレルギー検査として,アレルゲンによるIgE受容体を介した好塩基球活性化試験がフローサイトメトリー法で臨床応用されている.
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