Japanese
English
TOPICS 小児科学
胎便に含まれるヒト由来タンパク質の在胎週数によるプロファイル
Host-derived protein profiles of human neonatal meconium across gestational age
設樂 佳彦
1
,
渡辺 栄一郎
2
Yoshihiko SHITARA
1
,
Eiichiro WATANABE
2
1東京大学医学部附属病院小児科
2北里大学医学部一般小児肝胆膵外科
pp.1083-1084
発行日 2025年6月14日
Published Date 2025/6/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293111083
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胎便プロテオーム解析
新生児医療の分野では,壊死性腸炎(NEC)や胎便関連性腸閉塞(MRI)など,超早産児に発症しやすい疾患が問題となっている.これらの疾患に関する胎便や便の排泄,腸管機能に関する研究は進められているが,未解明な点が依然として多く存在する.筆者らは,新しい解析技術である便プロテオーム解析(stool proteome analysis:SPA)を胎便の研究に応用した.共同研究者である渡辺,川島らの先行研究1,2)をもとに,259症例の初回胎便を分析し,5,370種類のヒト由来タンパク質が存在することを明らかにした3).これらのタンパク質は消化管のみならず,さまざまな組織由来であり,多様な生物学的機能を有することが示された.
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