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第1土曜特集 肥満症――代謝異常から全身性疾患へのパラダイムシフト
肥満関連疾患の治療戦略
肥満2型糖尿病に対する外科治療
-――減量・代謝改善手術
Metabolic and bariatric surgery for obese patients with type 2 diabetes mellitus
関 洋介
1
,
笠間 和典
1
Yosuke SEKI
1
,
Kazunori KASAMA
1
1医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センター
キーワード:
減量・代謝改善手術(メタボリックサージェリー)
,
スリーブ状胃切除術
,
スリーブバイパス術
,
バリアトリックサージェリー
Keyword:
減量・代謝改善手術(メタボリックサージェリー)
,
スリーブ状胃切除術
,
スリーブバイパス術
,
バリアトリックサージェリー
pp.950-956
発行日 2025年6月7日
Published Date 2025/6/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293100950
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生活習慣改善および薬物療法を主体とする内科的治療では,十分な減量効果や血糖コントロールが得られない高度肥満症患者に対しては,外科的治療(減量・代謝改善手術)が治療選択肢として考慮される.現在,日本では,腹腔鏡下スリーブ状胃切除術およびバイパス術を併施するスリーブ状胃切除術(スリーブバイパス術)が保険収載されている.日本人高度肥満症患者を対象とした多施設共同研究では,術後1年時点の平均総体重減少率は29%,5年時点でも26%と,長期的にも良好な成績が報告されている.2型糖尿病を併存する高度肥満症患者に対しては,外科的治療による血糖改善効果が顕著であることが明らかとなっている.現在,軽度肥満の日本人2型糖尿病患者を対象とした内科的治療と外科的治療の有効性を比較するランダム化比較試験(BISTRO-DM study)も進行中である.

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