特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅰ
3.原発性肥満・2型糖尿病
山本 幸代
1
1産業医科大学医学教育改革推進センター
pp.1106-1111
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003206
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小児の原発性肥満や2型糖尿病の治療の基本は,身体活動,栄養,生活リズムの指導である.成長期においては,摂取エネルギーを過度に制限せず,栄養バランスを考慮することが重要である.エネルギー摂取量の設定は,性別や年齢に応じて,身体活動レベルを基準とする.それぞれの子どもの生活習慣や食事内容を把握し,適切な食品の種類や量を示すことで,望ましい食習慣の定着を促進する.食事に関連する行動を見直すことで,摂取エネルギーの削減につながる工夫を取り入れることが求められる.また,治療効果を高め持続させるためには,行動療法を取り入れた包括的介入が必要となる.治療の基本は家庭にあり,家庭内での実践を促進するためのサポートが重要である.
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