Japanese
English
特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
I. 上部消化管
10.肥満外科手術における機能的胃解剖
Functional gastric anatomy in bariatric surgery
太田 正之
1
,
遠藤 裕一
2
,
川崎 貴秀
2
,
河村 昌寛
2
,
平下 禎二郎
2
,
増田 崇
2
,
猪股 雅史
2
M. Ohta
1
,
Y. Endo
2
,
T. Kawasaki
2
,
M. Kawamura
2
,
T. Hirashita
2
,
T. Masuda
2
,
M. Inomata
2
1大分大学グローカル感染症研究センター
2大分大学消化器・小児外科
キーワード:
高度肥満症
,
肥満外科手術
,
スリーブ状胃切除術
Keyword:
高度肥満症
,
肥満外科手術
,
スリーブ状胃切除術
pp.453-457
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_453
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肥満外科手術であるスリーブ状胃切除術を施行すると,胃底部と胃体部の大部分が切除され,His角や胃斜走筋線維も切断される.その結果,下部食道括約筋圧は低下し,胃内圧は上昇し,胃内容物は食道に逆流しやすくなる.さらに食物摂取による胃の弛緩運動がなくなり,胃の蠕動速度が速くなり,胃や小腸の摂取物の通過時間が短くなる.そのためグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)などのホルモンの分泌が増え,食欲を抑制し少量の食事摂取と相まって減量効果を現す.
© Nankodo Co., Ltd., 2022