特集 ココが変わった 肥満症診療の最前線
肥満症の治療と管理
肥満症の外科療法―日本人の肥満2型糖尿病患者に対する減量・代謝改善手術に関するコンセンサスステートメント
長谷川 豊
1
,
石垣 泰
1
1岩手医科大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科分野
キーワード:
減量・代謝改善手術
,
ABCDスコア
,
スリーブ状胃切除術
,
胃バイパス術
Keyword:
減量・代謝改善手術
,
ABCDスコア
,
スリーブ状胃切除術
,
胃バイパス術
pp.209-214
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000588
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Headline
・肥満外科手術の名称が「減量・代謝改善手術」に定められた.減量・代謝改善手術は,減量に難渋する高度肥満症ならびに肥満症を伴う2型糖尿病に対して有効である.
・適切なスコアを用いることで,術後の糖尿病改善効果を予測することができる.
・減量・代謝改善手術は,十分な知識と経験を備えた外科医のもとで,糖尿病専門医,肥満症専門医のみならず様々な診療科医師,看護師,管理栄養士,薬剤師,理学療法士,公認心理士などの医療スタッフによる多職種参加型チーム医療を行うことが推奨される.
・高度肥満者は精神・心理社会面の問題を抱えていることが多く,手術の前後を通じてメンタルヘルスのサポートが欠かせない.
・術後のフォローアップでは,経過にあわせた栄養介入と長期にわたる全身的なフォローアップを行うことが推奨される.
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