Japanese
English
特集 少子化時代の妊孕性温存療法
卵巣組織凍結
Ovarian tissue freezing
京野 廣一
1,2
,
笠原 佑太
1,2
,
橋本 朋子
1,2
Koichi KYONO
1,2
,
Yuta KASAHARA
1,2
,
Tomoko HASHIMOTO
1,2
1日本卵巣組織凍結保存センター(HOPE)
2京野アートクリニック品川
キーワード:
卵巣組織凍結(OTC)
,
緩慢凍結
,
搬送
,
移植
,
集約化
Keyword:
卵巣組織凍結(OTC)
,
緩慢凍結
,
搬送
,
移植
,
集約化
pp.294-298
発行日 2025年4月26日
Published Date 2025/4/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293040294
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国内の少子化は年を追うごとに加速度的に進行し,出産年齢の高齢化も顕著なものとなっている.また,医療の進歩に伴いがんは治りうる疾患となる可能性があり,がん治療後の人生も考える必要が生じてくるなかで,妊孕性温存(FP)の重要性が話題にあがっている.当院ではこれまでに,卵子凍結,胚盤胞凍結に加えて卵巣組織凍結(OTC)にも注力し,FPを実施してきた.2017年には日本初となる日本卵巣組織凍結保存センター(HOPE)を設立し,OTCの技術水準維持,リスクに配慮した保管を心がけながら,各病院と連携を取っている.本稿では,HOPEのこれまでの活動と実績および今後の課題について述べたい.

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