特集 これならわかる性分化疾患
その他
卵巣組織凍結
宮腰 藍衣
1
,
村瀬 真理子
1
Ai Miyakoshi
1
,
Mariko Murase
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター生殖医療センター
pp.1359-1363
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000671
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
性分化疾患(disorders of sex development:DSD)は染色体,性腺,性の表現型に影響を及ぼす複雑な病態であり,妊孕性については個人差が大きい。妊孕性温存(fertility preservation:FP)は従来,卵巣毒性のある治療を受けるがん患者などにおいて治療に先立ち将来的な挙児手段を残すために,未受精卵子・胚(受精卵)・卵巣組織を凍結保存するものであったが,近年海外を中心にDSDへも適応の広がりをみせている1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.