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第1土曜特集 健康危機への備えと対応――パンデミックと能登半島地震を踏まえた社会とシステムのあり方
社会と健康の視点から
健康危機管理への予防医療学的なアプローチ
-――AEDを活用した危機管理体制の構築とPHRによる救急災害医療DXへの展望
A preventive medicine approach to health crisis management
石見 拓
1
Taku IWAMI
1
1京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻予防医療学分野
キーワード:
心停止
,
救命処置
,
AED(自動体外式除細動器)
,
PHR(パーソナルヘルスレコード)
,
救急災害医療DX(デジタルトランスフォーメーション)
Keyword:
心停止
,
救命処置
,
AED(自動体外式除細動器)
,
PHR(パーソナルヘルスレコード)
,
救急災害医療DX(デジタルトランスフォーメーション)
pp.53-58
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293010053
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突然の心停止へ備える心肺蘇生とAED(自動体外式除細動器)の使用法を含む教育や危機管理体制の構築は,内因性,事故や災害によるものといった原因にかかわらず,健康危機管理に備える市民教育,社会システム構築の基礎となる.また近年,注目が集まるPHR(パーソナルヘルスレコード)をはじめとしたデジタル技術を上手く活用できれば,健康危機管理におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現することができる.未曽有の災害の経験を生かし,災害大国である日本だからこそできる,次なる健康危機管理に備える予防医療学的なアプローチが求められている.

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