Japanese
English
第5土曜特集 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
治療
高出力ECT機器をどのように使うか
How to use the device with high dosage in electroconvulsive therapy
安田 和幸
1
,
野田 隆政
2
Kazuyuki YASUDA
1
,
Takamasa NODA
2
1山梨大学医学部精神神経医学講座
2国立精神・神経医療研究センター病院精神診療部
キーワード:
電気痙攣療法(ECT)
,
うつ病
,
高出力
Keyword:
電気痙攣療法(ECT)
,
うつ病
,
高出力
pp.1174-1179
発行日 2025年3月29日
Published Date 2025/3/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292131174
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
電気痙攣療法(ECT)は重要な精神疾患の治療法のひとつである.従来のECT治療器では発作誘発困難が課題であったが,最大出力が従来器の2倍となる高出力ECT機器が2023年に承認,2024年に発売され,日本精神神経学会精神科医療機器委員会は “ECT高出力機器eラーニング” を公開した.本稿では,この高出力機器の承認・発売の経緯および実際の使用方法に触れる.新しい治療器モデルは低用量の細かい出力設定と,100%を超える200%までの高用量の出力設定を備えており,これまで発作誘発困難とされていた患者でも発作を誘発することが可能になると考えられる.一方で,認知機能障害の発現に注意する必要がある.これまでと同様に発作誘発困難対策は必須であり,さらにECTコース中のモニタリング,右片側性ECTの積極的な活用などが今後も議論されることになる.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.