Japanese
English
第5土曜特集 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
治療
うつ病におけるrTMS療法
rTMS therapy for depression
髙橋 隼
1,2,3,4
Shun TAKAHASHI
1,2,3,4
1大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室
2浅香山病院臨床研究研修センター
3大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科
4和歌山県立医科大学医学部神経精神医学教室
キーワード:
うつ病
,
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法
,
治療効果
,
安全性
,
位置づけ
Keyword:
うつ病
,
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法
,
治療効果
,
安全性
,
位置づけ
pp.1180-1183
発行日 2025年3月29日
Published Date 2025/3/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292131180
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法は既存の抗うつ薬による十分な薬物療法によっても期待される治療効果が認められない中等症以上のうつ病(18歳以上)を適応として,2019年6月に保険収載された.うつ病は約3割の患者が治療抵抗性を示す臨床的課題の大きな疾患であり,rTMS療法は低侵襲で薬物療法とは異なる機序で効果が期待できる有望な治療法のひとつである.保険収載から約5年半が経過し,わが国の実臨床から約4割の寛解率という良好な治療成績が報告されている.今後も適正な使用と普及がすすみ,必要な患者に遅滞なくrTMS療法を提供できる診療環境の構築が望まれる.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.