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第1土曜特集 ゲノム編集医療――最先端ツールからモデル,創薬,遺伝子治療へ
疾患モデル動物研究
CRISPRを利用した時期・組織特異的遺伝子変異マウスの作出
Generation of mice with time- and tissue-specific genetic mutations using CRISPR technology
三上 夏輝
1,2
,
水野 聖哉
3
Natsuki MIKAMI
1,2
,
Seiya MIZUNO
3
1筑波大学ヒューマンバイオロジー学位プログラム
2日本学術振興会特別研究員(DC2)
3筑波大学トランスボーダー医学研究センター生命科学動物資源センター
キーワード:
Cre-LoxP
,
生体内ゲノム編集
,
バイオリソース
Keyword:
Cre-LoxP
,
生体内ゲノム編集
,
バイオリソース
pp.409-413
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292050409
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時期・組織特異的な遺伝子欠損マウスであるコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを用いることで,病態の原因となる細胞の特定やその欠損が致死を招く遺伝子の各ライフステージにおける機能解明が可能となる.受精卵ゲノム編集により,cKOマウスを得るために必要なCreドライバーマウスとFloxマウスの迅速な作製が可能となった.筆者らも,これらのマウスを150系統以上作出している.このCre-LoxPをベースとするcKOマウス作製系は非常に多くの実績があるものの,任意のCreドライバーマウスとFloxマウスとを複数世代にわたり交配する必要があるため,少なくない労力と時間を必要とする.そこで本稿では,受精卵ゲノム編集にて,CreドライバーマウスとFloxマウスを多数作出するなかでみえてきた課題やその解決法を紹介するとともに,ゲノム編集エフェクター発現マウスを基盤とした生体内ゲノム編集による迅速なcKOマウスの作出について紹介する.
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