今月の主題 酸化ストレス
総論・酸化ストレスと生体
遺伝子変異
尾関 宗孝
1
,
豊國 伸哉
2
Munetaka OZEKI
1
,
Shinya TOYOKUNI
2
1生物系特定産業技術研究推進機構
2京都大学大学院医学研究科基礎病態学講座病態生物医学
キーワード:
8―ヒドロキシグアニン
,
2―ヒドロキシアデニン
,
DNA修復
Keyword:
8―ヒドロキシグアニン
,
2―ヒドロキシアデニン
,
DNA修復
pp.247-253
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904703
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酸化ストレスにより生じたDNA損傷は遺伝子変異,ひいては発癌や細胞死,老化を引き起こす.これには活性酸素により生じた8―ヒドロキシグアニンや2―ヒドロキシアデニンといった損傷塩基がかかわっている.最近の研究でその変異誘発機構が解明されると同時に,その修復機構についても関連酵素のクローニングが進むなどさまざまな知見が得られつつある.今後これらの研究成果が,酸化ストレスにより生じる病態の治療や予防に応用されることが期待される.
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