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第1土曜特集 ゲノム編集医療――最先端ツールからモデル,創薬,遺伝子治療へ
ゲノム編集細胞研究
ヒトゲノム情報を応用したiPS細胞のゲノム編集研究
Application of human genetics insights in genome editing of iPS cells
家弓 紗矢香
1
,
丹羽 諒
1
,
Knut Woltjen
1
Sayaka KAYUMI
1
,
Ryo NIWA
1
,
Knut WOLTJEN
1
1京都大学iPS細胞研究所未来生命科学開拓部門
キーワード:
ヒトゲノム
,
精密ゲノム編集
,
ヒトiPS細胞
Keyword:
ヒトゲノム
,
精密ゲノム編集
,
ヒトiPS細胞
pp.386-390
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292050386
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ゲノムシーケンス技術の急速な進歩は,多くのヒトゲノムの解析を可能にした.ヒトゲノムの完全配列の解読やパンゲノム研究によりゲノミクスは急速に進展し,個別化医療や疾患研究への応用が期待されている.また,iPS細胞はドナーの遺伝情報を保持しつつ多能性を獲得するため,遺伝学研究における強力なツールである.iPS細胞が保持するこれらのユニークな性質と精密ゲノム編集技術は,筆者らの研究モットーである “ヒトゲノムの完全制御(total control of human genome)” の実現に必要不可欠な技術基盤となっている.さらに,近年進行しているiPS細胞のバイオバンクや標準化されたiPS細胞株の整備が実験の柔軟性や再現性の向上に寄与しており,これらの技術と資源の進展がヒトゲノムの理解を深める鍵となっている.
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