特集 次世代シークエンサーを使いこなす:目的別解析法からデータ処理まで
Cell Tech Eye 日本人ゲノム参照配列とバリエーションデータベースの必要性
辻 省次
1
1東京大学 大学院医学系研究科脳神経医学専攻神経内科
キーワード:
ヒトゲノム
,
民族
,
バイオインフォマティクス
,
DNA配列分析
,
SNPs
,
遺伝子チップ
,
遺伝的素因(疾患)
,
遺伝学的データベース
,
ゲノムワイド関連解析
Keyword:
Ethnic Groups
,
Genome, Human
,
Sequence Analysis, DNA
,
Polymorphism, Single Nucleotide
,
Computational Biology
,
Oligonucleotide Array Sequence Analysis
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Databases, Genetic
,
Genome-Wide Association Study
pp.815-816
発行日 2011年7月22日
Published Date 2011/7/22
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- 文献概要
次世代シークエンサー(next generation sequencer;NGS)の技術革新には目を見張るものがある.現在市販されている最新のNGSを用いれば,1週間あまりで,5,000億塩基対(500Gb)程度のゲノム配列情報を取得することができる.NGSから得られるデータは,75〜100塩基程度のショートリードが膨大な数が得られることが特徴である.ゲノム医学研究においては,これらの膨大な情報から高精度にゲノム配列の変化を検出することが重要で,ゲノムバイオインフォマティクスの果たす役割が飛躍的に大きくなってきている.また,NGSから得られるデータについては,一定の割合でエラーを伴うことが課題であったが,最近は精度の点でも改善されてきており,エラーに対する配慮は必要であるものの,医学研究に応用することが十分可能なレベルに到達している.
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