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第1土曜特集 ゲノム編集医療――最先端ツールからモデル,創薬,遺伝子治療へ
ゲノム編集モダリティ
次世代型プライムエディターの設計・開発
Design and development of next-generation prime editors
主藤 裕太郎
1
,
濡木 理
1
Yutaro SHUTO
1
,
Osamu NUREKI
1
1東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
キーワード:
プライム編集
,
プライムエディター
,
切らないゲノム編集
,
in vivo遺伝子治療
Keyword:
プライム編集
,
プライムエディター
,
切らないゲノム編集
,
in vivo遺伝子治療
pp.344-349
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292050344
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ゲノム編集ツールCRISPR-Cas9の研究開発が実を結び,ex vivo遺伝子治療における実用化が着実に進むなかで,二本鎖切断を介したゲノム編集の危険性も指摘されてきた.より安全性を要求されるin vivo遺伝子治療への応用に向け,さまざまな種類の変異を正確に導入することが可能な二本鎖DNAを “切らないゲノム編集ツール” が求められた.プライムエディターは,二本鎖DNAの片鎖を切断するCas9ニッケースと逆転写酵素を組み合わせたゲノム編集ツールであり,ガイド配列依存的な逆転写を介してゲノム上に短いDNA配列の挿入・置換・欠失を導入可能である.本稿では,これまで行われた第一世代から第七世代のプライムエディターの研究開発について,編集効率の向上とin vivoへの効率的な送達の2つに焦点をあてて概説し,今後,開発が求められる次世代型プライムエディターについて考察する.
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