Japanese
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TOPICS 脳神経外科
急性期脳梗塞に対する血栓回収術の適応拡大の可能性
Expansion of the indications for mechanical thrombectomy of the acute stroke patients
猪奥 徹也
1
Tetsuya IOKU
1
1愛知医科大学脳神経外科
pp.183-185
発行日 2025年1月11日
Published Date 2025/1/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292020183
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急性期脳梗塞に対する血管内治療での血行再建術として,経動脈的局所線溶術や機械的血栓破砕術は,大きな閉塞血栓や硬い閉塞血栓での再開通率が低かった1-3).第一世代のデバイスを用いた血栓回収療法(mechanical thrombectomy:MT)は,2013年のランダム化比較試験(RCT)において内科的治療に対する優位性を示せなかったが,第二世代のデバイスであるステントリトリーバーを用いて2015年に実施されたMR-CLEAN4)では,前方循環系主幹動脈の閉塞による発症6時間以内の急性期脳梗塞を対象としたMTの有効性が,はじめてRCTで示された1-3).さらに,米国ナッシュビルで開催されたInternational Stroke Conference 2015では,ESCAPE5),EXTEND-IA6),SWIFT PRIME7)にてMTの有効性が示され,「ナッシュビルホープ」と称された8).
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