特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第8章 神経・筋
血栓溶解療法・機械的血栓回収療法:可能性を求めて
溝口 忠孝
1
,
古賀 政利
1
1国立循環器病研究センター脳血管内科
キーワード:
血栓溶解療法
,
脳梗塞
,
血管内治療
Keyword:
血栓溶解療法
,
脳梗塞
,
血管内治療
pp.577-580
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_577
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Summary
・脳梗塞超急性期における治療としてalteplase(rt-PA)による血栓溶解療法および血管内カテーテルによる機械的血栓回収療法(EVT)の二つの再灌流療法は,虚血に陥った神経細胞が不可逆的変化をきたす前に,脳血流を回復することにより神経症状を改善させる.
・再灌流療法により機能転帰が良好になる可能性が高まり,いずれの治療も発症より少しでも早く治療を施行することでより良好な転帰が得られるため,発症から治療介入までの時間をいかに短縮できるかが重要である.
・従来これらの治療は発症からの時間で適応が決まっていたが,最近の研究成果によって画像診断による適応拡大が行われ,よりいっそうの普及が期待されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020