別冊秋号 —麻酔科医なら知っておきたい—血栓症・塞栓症
PART3 動脈性血栓
15 脳梗塞—血栓溶解・回収療法
橋本 洋一郎
1
,
和田 邦泰
1
1熊本市民病院 脳神経内科
pp.105-111
発行日 2021年9月17日
Published Date 2021/9/17
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200231
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1990年代にstroke unitと遺伝子組換え型組織プラスミノゲン活性化因子recombinant tissue plasminogen activator(rt-PA,アルテプラーゼ)静注療法の有効性が示され,欧米では2000年代から脳卒中センターの認定が開始された。2010年代には大血管閉塞large vessel occlusion(LVO)に対する機械的血栓回収療法mechanical thrombectomyが登場し,脳卒中は治せる時代に突入した。これらの治療は「専門性」と「時間との戦い」の二つの面を両立させる必要があり,病院前救護や院内体制を含めた地域の脳卒中診療提供体制の再構築が必要となっている。
Copyright © 2021, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.