Japanese
English
特集 治る,予防できる脳神経疾患――現状と将来
脳梗塞患者における急性期治療と再発予防の適応拡大
Expand indications of acute treatment and prevention in patients with ischemic stroke
下山 隆
1
,
木村 和美
1
Takashi SHIMOYAMA
1
,
Kazumi KIMURA
1
1日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野
キーワード:
適応拡大
,
血栓溶解療法
,
血栓回収療法
,
細胞治療
,
新規抗血栓薬
Keyword:
適応拡大
,
血栓溶解療法
,
血栓回収療法
,
細胞治療
,
新規抗血栓薬
pp.863-867
発行日 2024年6月22日
Published Date 2024/6/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289120863
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急性期脳梗塞患者における再灌流療法として,経静脈的血栓溶解療法と機械的血栓回収療法(MT)が実施されている.これらの治療は画像所見や時間的な制約が大きく,治療対象となる症例は限られていた.この10年間でMTの治療成績は飛躍的に向上するとともに,治療適応が拡大された.再灌流療法以外にも,急性期脳梗塞患者における細胞治療や新規抗血栓薬・デバイスを用いた再発予防など,いくつもの臨床試験が進行中である.本稿では,脳梗塞患者の急性期治療および再発予防に関する最新の知見を紹介し,治療適応拡大への流れを概説していく.
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