今月の臨床 生殖医療の最新潮流とその一歩先
最新潮流 : 卵巣予備能から着床まで
【配偶子と授精・胚発育】
タイムラプスによる胚培養・観察
安藤 寿夫
1
,
古井 憲作
1
,
古井 達人
1
1豊橋市民病院総合生殖医療センター
キーワード:
タイムラプス撮像法
,
タイムラプス胚培養
,
単一胚移植
Keyword:
タイムラプス撮像法
,
タイムラプス胚培養
,
単一胚移植
pp.983-989
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211363
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●タイムラプス胚培養・観察にはどんな特徴があるのか的確に理解するためには,従来の胚培養・観察と比較しながらタイムラプスインキュベーターの特性を知っておく必要がある.
●タイムラプス胚観察でなければできないことは何かを知ると,胚評価がgradingからrankingへと変わっていき,time to livebirthを重視した単一胚移植へと日常臨床が変化を遂げる.
●膨大なタイムラプス画像情報は,コンピュータ処理技術の飛躍的進歩に支えられて胚評価に飛躍的発展をもたらすかもしれないが,医学・生物学上の妥当性が見出せない絶対的基準での胚選択や胚除外は取り返しのつかない危険と背中合わせであり,厳に慎むべきである.
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