Japanese
English
特集 脳血管内治療の最前線と近未来
脳動静脈奇形治療の最前線
Endovascular treatment of brain arteriovenous malformations
坂田 洋之
1,2
,
遠藤 英徳
3
Hiroyuki SAKATA
1,2
,
Hidenori ENDO
3
1広南病院脳神経外科
2同血管内脳神経外科
3東北大学大学院医学系研究科神経外科学分野
キーワード:
脳動静脈奇形(AVM)
,
経動脈的塞栓術
,
塞栓物質
Keyword:
脳動静脈奇形(AVM)
,
経動脈的塞栓術
,
塞栓物質
pp.515-518
発行日 2024年11月16日
Published Date 2024/11/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291070515
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
脳動静脈奇形(AVM)は治療経験の蓄積が困難な希少疾患であり,年齢,部位,サイズ,血管構築などの考慮すべき多彩な要素を併せ持つ疾患であることから,最適な治療戦略についてコンセンサスが形成されているとは言い難い.AVM治療における血管内治療の果たす役割は多岐にわたり,摘出前塞栓術,定位放射線治療前塞栓術,標的部分塞栓,根治的塞栓術など,目指すべき塞栓範囲や治療戦略はさまざまである.AVMの補助治療として血管内治療の果たす役割は大きく,症例ごとの目標設定を達成すべくNBCA(n-butyl 2-cyanoacrylate)とOnyxの使い分けが肝要である.一方,nidusの塞栓率向上に伴う術後出血などの合併症リスクもあり,pit fallに留意した治療戦略の構築が重要である.本稿では,AVM治療における血管内治療の果たす役割について概説する.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.