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第1土曜特集 アトピー性皮膚炎の治療を網羅する
レブリキズマブ
Lebrikizumab
乃村 俊史
1
Toshifumi NOMURA
1
1筑波大学医学医療系皮膚科
キーワード:
アトピー性皮膚炎(AD)
,
IL-13
,
レブリキズマブ
Keyword:
アトピー性皮膚炎(AD)
,
IL-13
,
レブリキズマブ
pp.65-69
発行日 2024年10月5日
Published Date 2024/10/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291010065
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2024年5月に,アトピー性皮膚炎(AD)治療薬としてレブリキズマブが上市された.レブリキズマブはヒト化抗IL-13抗体であり,ADで最も重要なサイトカインのひとつであるIL-13に結合し,IL-13Rα1がIL-4Rαと結合することを阻害して薬効を発揮する.レブリキズマブ単剤とプラセボを比較した2つの第Ⅲ相試験(ADvocate1試験とADvocate2試験)において,レブリキズマブ単剤のほうがIGA0/1(かつ2ポイント以上減少)とEASI-75の達成率が有意に高いことが報告された.また注目すべきことに,16週以降で4週おき投与群の有効性が2週おき投与群と変わらなかった.ステロイド外用剤との併用試験(ADhere試験)でも,同様の指標でレブリキズマブ群のプラセボ群に対する優越性が示された.今後,レブリキズマブがADの全身療法の中心的存在になることが期待される.
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