FORUM 死を看取る――死因究明の場にて・Vol.25(最終回)
死因究明の実践⑧
大澤 資樹
1
1東海大学医学部基盤診療学系法医学領域
pp.1153-1156
発行日 2024年9月28日
Published Date 2024/9/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290131153
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大規模災害と検案活動
法医学関係者が大規模災害で死因判断や身元確認のために,警察から招聘され現場まで赴き,検案活動に従事するようになった始まりは,1985年8月12日に起きた日航機墜落事故になる.麓の上野村に陣取り,運ばれる損壊の激しい遺体の個人識別に苦戦する姿はドラマにも描かれた.その後も大規模な航空機事故や震災の度に現地での活動があった.筆者自身にも阪神淡路大震災と東日本大震災での検案活動に協力する機会があったので,どのような活動を行ったのか記載しておきたい.
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