FORUM 数理で理解する発がん・第15回
ライト・フィッシャーモデルの期待値・分散と固定確率
中林 潤
1
1東京医科歯科大学 教養部 数学分野
pp.1157-1161
発行日 2024年9月28日
Published Date 2024/9/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290131157
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Point
●ライト・フィッシャーモデルの期待値と分散を導出すると,期待値は初期値と等しくなり,分散は世代が進むに従って増加することが解る.
●また,集団中に新たに出現した突然変異が固定する確率は1/2Nとなり,集団サイズが小さいほど固定確率は増加する.つまり,小集団ほど遺伝的浮動の効果が強いことを示している.
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