Japanese
English
連載 緩和医療のアップデート・Vol.19
救急・集中治療と緩和ケア統合の現在と今後の展望
Cure sometimes, relieve often, comfort always
石上 雄一郎
1
Yuichiro ISHIGAMI
1
1飯塚病院連携医療・緩和ケア科
キーワード:
コミュニケーションスキル
,
ケアのゴールの話し合い
,
withdraw
Keyword:
コミュニケーションスキル
,
ケアのゴールの話し合い
,
withdraw
pp.1141-1146
発行日 2024年9月28日
Published Date 2024/9/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290131141
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
◎救急・集中治療領域の緩和ケアと,がん領域の緩和ケアには大きな違いがある.急性期の緩和ケアでは時間がなく,患者との関係がないなかで不確実性も高いため,コミュニケーションが困難であり,コミュニケーションスキルの修練が最も重要である.特に3つのスキル(SPIKES,NURSE,REMAP)を急性期医療者が使いこなせるように支援していくことが大切だ.急性期医療者が無意識に使う,よくないコミュニケーションには5つのパターンがある.実際に救急外来や集中治療室で緩和ケアを行っていくには,緩和ケアに興味がある医療者を仲間にし,それぞれのスピード感や需要に合わせて緩和ケアを提供する必要がある.救急医療も緩和ケアも当たり前の医療であり,日本でもガイドラインや手引きが必要である.治療をし,症状緩和を行い,患者家族に安心してもらうことは,常に患者にとって必要な医療だ.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.