Japanese
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TOPICS 救急・集中治療医学
院外心停止患者の救命処置における性別および年齢の違いによる影響
Sex and age disparities in receiving cardiopulmonary resuscitation in cardiac arrest
石井 正将
1
Masanobu ISHII
1
1熊本大学病院医療情報経営企画部/循環器内科
pp.1001-1002
発行日 2024年9月14日
Published Date 2024/9/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290111001
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日本における院外心停止の状況
心臓突然死は主な死亡原因のひとつであり,解決されるべき公衆衛生上の課題である1).市民による速やかな心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation:CPR)や自動体外式除細動器(automated external defibrillator:AED)による電気的除細動は,院外心停止(out-of-hospital cardiac arrest:OHCA)の救命の連鎖において非常に重要な役割のひとつである2).日本においては,公共の場でアクセス可能なAEDの数の増加に伴い,OHCA患者が公共の場でAEDによる電気的除細動を受ける割合が2005年の1.1%から2013年には16.5%に増加している3).さらに,公共の場において,AEDによる電気的除細動を受けたOHCA患者は,そうでない患者と比べて良好な生存率と神経学的予後であったことが示されている4).
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