発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005266994
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全院外心停止のうち43%は不搬送例である.不搬送例を加えた大阪府における心原性心停止の粗発生数は10万人当たり年間46.6と推定された.目撃された心原性心停止の発生場所は家がもっとも多くを占めた.しかし,心室細動(VF)を確認する割合の高いのは職場であった.心原性心停止VF例の1年生存率は,心停止から除細動実施までの時間が18分から14分へ短縮することにより7.3%から13.7%へと改善する傾向にあった.虚脱するところを目撃された心原性心停止で心肺蘇生を受けVFの状態にある患者がもっとも救命しやすい.2005年1月から消防庁は病院前救急医療の科学的検証にウツタイン様式に準拠した活動記録を全国的に導入した
©Nankodo Co., Ltd., 2005