REVIEW & PREVIEW
院外心停止の予後改善に向けた取り組み
西内 辰也
1
1大阪市立大学大学院医学研究科救急生体管理医学
pp.1109-1111
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105233
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私が医師として働き始めた20年前,“DOA(dead on arrival)”と院外心停止はほぼ同じ意味で用いられていました.事実,院外心停止の多くは外来で死亡し,たとえ生存しても意識が回復しない例が大半でした.
院外心停止の病院前救護は1991(平成3)年の救急救命士法制定により新しい時代を迎えました.2004(平成16)年には一般市民による自動体外式除細動器(automated external defibrillator:AED)の使用が認められ,2007(平成19)年にはおよそ9万台のAEDが医療機関以外の公共施設に設置されたことにより1),駅やスポーツ施設などでAEDを見かける機会が増えたように思います.
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