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第1土曜特集 リンパ腫――病態研究と診療の最新知見
診断の進歩
リンパ腫におけるctDNAの有用性と限界
Utility and limitations of ctDNA in lymphomas
入山 智沙子
1
Chisako IRIYAMA
1
1藤田医科大学血液内科学
キーワード:
循環腫瘍DNA(ctDNA)
,
リキッドバイオプシー
,
無細胞遊離DNA(cfDNA)
Keyword:
循環腫瘍DNA(ctDNA)
,
リキッドバイオプシー
,
無細胞遊離DNA(cfDNA)
pp.633-641
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289090633
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各種悪性疾患の領域において,体腔液由来遺伝子を用いたリキッドバイオプシーの開発は進んでおり,リンパ腫においてもデータが蓄積してきている.特に血漿などの中に存在する無細胞遊離DNA(cfDNA)に含まれる循環腫瘍DNA(ctDNA)を用いた解析は,診断,予後予測,方針決定,治療標的の同定,治療効果判定,微小残存病変(MRD)解析,早期再発診断などへの応用がされてきている.特に治療開始前のctDNA量,治療中のctDNAの減少率,治療終了時のctDNAの有無などが予後に相関することが示されてきている.今後,さらに情報を蓄積し,一般臨床へ活用できるようになることが期待される.
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