特集 ゲノムアレルギーからの脱却―泌尿器科医がぜひ知っておきたいゲノムの知識
〈がんゲノム検査とエキスパートパネル〉
泌尿器がんにおけるリキッドバイオプシーの有用性と限界
住吉 崇幸
1
,
小林 恭
1
1京都大学大学院医学研究科 泌尿器科学講座
キーワード:
泌尿器がん
,
リキッドバイオプシー
,
血中循環腫瘍DNA
,
ctDNA
Keyword:
泌尿器がん
,
リキッドバイオプシー
,
血中循環腫瘍DNA
,
ctDNA
pp.666-671
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208196
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶ポイント
・各ゲノム異常の検出感度は腫瘍細胞由来の血中循環腫瘍DNA(ctDNA)の割合(ctDNA fraction)に依存する.
・薬剤治療歴,転移部位や量,血液検査結果などを参考に,症例ごとにctDNAが十分に含まれているかを検査前に推測しなければならない.
・解析結果のなかには,病態に大きく影響しないサブクローナルな変異,生殖細胞系列変異,腫瘍由来ではない変異が含まれているかもしれないことに注意する必要がある.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.