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第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流――新規創薬・個別化医療への挑戦
遺伝統計学の理論と実践
シングルセル時代のシステム生物学
-――シングルセルマルチオミクスによる遺伝子制御ネットワークの推定
Systems biology in the single-cell era
――Estimation of gene regulatory networks by single-cell multi-omics
島村 徹平
1
Teppei SHIMAMURA
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所計算システム生物学分野,名古屋大学大学院医学系研究科システム生物学分野
キーワード:
システム生物学
,
遺伝子制御ネットワーク
,
シングルセルマルチオミクス
Keyword:
システム生物学
,
遺伝子制御ネットワーク
,
シングルセルマルチオミクス
pp.1041-1048
発行日 2024年3月30日
Published Date 2024/3/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu288131041
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システム生物学は,遺伝子,タンパク質,代謝物,細胞などのネットワークを生命システムとして捉え,これらがどのように機能し,環境の変化に応じて自律的に動作するかを解明することで,生命現象を俯瞰的に理解するための研究分野である.近年,蓄積された大量のオミクスデータ,特にシングルセルマルチオミクスデータを基に,システム生物学的なアプローチにより複雑な生命システムの動作機構の解明が進んでいる.本稿では,システム生物学における重要な課題のひとつ,遺伝子制御ネットワークの推定に焦点を当て,この推定に用いられるデータ,主要な推定手法の特徴と限界,さらにはこの分野の課題について詳細に解説する.
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