増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅰ.見る,観る,視る
透明化技術とシステムバイオロジー
小野 宏晃
1
,
洲崎 悦生
1,2,3
,
上田 泰己
1,3
Ono Hiroaki
1
,
Susaki A. Etsuo
1,2,3
,
Ueda R. Hiroki
1,3
1東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻システムズ薬理学教室
2科学技術振興機構さきがけ
3理化学研究所生命システム研究センター合成生物学研究グループ
キーワード:
全身・全脳透明化技術
,
システム生物学
,
睡眠と覚醒
Keyword:
全身・全脳透明化技術
,
システム生物学
,
睡眠と覚醒
pp.414-415
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200671
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生命は分子や細胞によって構成されているが,その現象の本質はシステム全体の構造と振る舞いにある。システム全体の構造とその振る舞いを知るためには,包括的観察から構成要素をもれなく抽出し観察することが重要である。ここ数年で,目覚ましく発展を遂げた哺乳類の全身・全脳透明化技術は,システムの構成要素である細胞を1細胞解像度で包括的に観察できる。この技術によって,個体レベルの生命機能をつかさどるシステムを同定することが可能となる。
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