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第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流――新規創薬・個別化医療への挑戦
遺伝統計学の理論と実践
ヒトオミクスデータと深層学習
Omics data and machine learning based data analysis
高澤 建
1
,
浜本 隆二
1
Ken TAKASAWA
1
,
Ryuji HAMAMOTO
1
1国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センターがん探索医療研究チーム,国立研究開発法人国立がん研究センター研究所医療AI研究開発分野
キーワード:
深層学習モデル
,
Transformer
,
Attention機構
,
Enformer
Keyword:
深層学習モデル
,
Transformer
,
Attention機構
,
Enformer
pp.1036-1040
発行日 2024年3月30日
Published Date 2024/3/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu288131036
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近年,ヒトオミクスデータに対する多くの深層学習モデルが開発されている.特に,次世代シークエンスデータなどのゲノム配列データを入力とした深層学習モデルの開発が盛んであり,タンパク質結合予測や遺伝子発現予測,ヒストン修飾予測,クロマチン高次構造予測など,さまざまなオミクスデータに対して開発が進められている.入力可能なゲノム配列長も年々増加傾向であり,最大で1Mbもの長距離のゲノム配列を基に各種オミクスデータの推定が可能なモデルも開発されている.また,患者由来ゲノム配列とリファレンス配列それぞれに対する予測結果を比較することで,症例の非翻訳領域における変異の影響に対する洞察を得ることも可能である.本稿では,今後,さらなる研究開発が進められることが予想される,ヒトオミクスデータにおける深層学習モデルの現況と展望について概説する.
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