特集 ロボット支援結腸癌手術の現在地
Ⅱ.各論 3)ロボット支援左側結腸癌手術のコツと工夫
高島 順平
1
,
小林 宏寿
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
左側結腸癌
Keyword:
ロボット支援手術
,
左側結腸癌
pp.1629-1635
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004068
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2022年4月に結腸悪性腫瘍に対するロボット支援手術が保険収載された。直腸癌だけでなく結腸癌に対してもロボット支援手術を導入する施設が増えており,今後さらなる手術件数の増加が予想される。ロボット支援左側結腸癌手術は腹腔鏡手術と比較して手術時間の延長を認めるが,術後合併症の減少および入院期間の短縮を認め,短期成績に関してその有用性を示唆する報告がみられる1, 2)。ロボット手術における鉗子の多関節機能により自由度が高く,モーションスケーリング,手ぶれ防止機構,三次元映像での拡大視機能などによって,腹腔鏡手術よりも精緻な手術操作が可能となる。
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