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第1土曜特集 自然リンパ球の生理と病理
組織特異的なILCの多様性
Tissue-specific ILC diversity
小林 哲郎
1
Tetsuro KOBAYASHI
1
1理化学研究所生命医科学研究センター自然免疫システム研究チーム
キーワード:
組織特異性
,
自然リンパ球(ILC)
,
多様性
,
ILC局在
Keyword:
組織特異性
,
自然リンパ球(ILC)
,
多様性
,
ILC局在
pp.11-15
発行日 2024年1月6日
Published Date 2024/1/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2880111
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これまで遺伝子改変マウスや疾患モデルマウスを用いた研究によって,自然リンパ球(ILC)が組織の恒常性,修復,リモデリングを制御するうえで中心的な役割を果たすことが明らかにされてきた.組織を構成する上皮や線維芽細胞とILCの関係性を理解しようとする研究はILC研究領域の発展にとどまらず,免疫細胞が組織の細胞と恒常的にコミュニケーションを取り,互いを支え合うことがいかに大切であるかをわれわれに改めて気づかせた.ILCは局在する組織に合わせて表現型や機能を柔軟に変化させることで組織の求めるニーズに的確に答え,組織の恒常性維持にとって欠かすことのできない細胞へと進化してきたと考えられる.
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