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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
画像・AI
AIを用いたアルツハイマー病の診断
The impact of artificial intelligence on Alzheimer’s disease diagnosis
武田 朱公
1
Shuko TAKEDA
1
1大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学,大阪府立病院機構大阪精神医療センターこころの科学リサーチセンター
キーワード:
人工知能(AI)
,
アルツハイマー病(AD)
,
診断
,
デジタル技術
,
バイオマーカー
Keyword:
人工知能(AI)
,
アルツハイマー病(AD)
,
診断
,
デジタル技術
,
バイオマーカー
pp.996-1000
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28713996
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デジタル技術やデータ解析手法の進化に伴い,認知症の領域においても人工知能(AI)の活用が進んでいる.脳画像データや生体液バイオマーカー,あるいは患者背景などの情報をAI解析することで,より正確に認知症やアルツハイマー病(AD)の診断を行うための技術開発が精力的に進められている.また,AI技術を利用することで診断精度が向上するだけではなく,従来の解析手法では見逃されてきた新たな病態を捉えることも可能になり,ADの病態生理そのものの理解にも大きな影響を与えている.さらには,音声言語や視線などの生体情報を利用したまったく新しいADの評価法も開発されつつあり,ここでもAIが重要な役割を果たしている.本稿では,AIを利用したADの診断技術に関する最近の知見を紹介するとともに,臨床応用に向けた展望や課題点についてまとめる.
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