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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
臨床・治療薬
若年性アルツハイマー病と非定型/海馬保存型アルツハイマー病
Early-onset Alzheimer’s disease and atypical/hippocampal-sparing Alzheimer’s disease
川勝 忍
1
,
小林 良太
2
Shinobu KAWAKATSU
1
,
Ryota KOBAYASHI
2
1福島県立医科大学会津医療センター精神医学講座
2山形大学医学部精神医学講座
キーワード:
アルツハイマー病(AD)
,
若年性AD
,
海馬保存型AD
,
優性遺伝性AD
,
MRI
,
アミロイドPET
Keyword:
アルツハイマー病(AD)
,
若年性AD
,
海馬保存型AD
,
優性遺伝性AD
,
MRI
,
アミロイドPET
pp.1075-1080
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu287131075
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若年性アルツハイマー病(AD)は記憶障害を中心とする定型ADと異なり,病巣が海馬よりも大脳皮質連合野を中心とする海馬保存型ADに相当する非定型AD例が多い.非定型ADにはAD病変が強調される部位によって後方型,ロゴペニック型,前頭葉型などがある.若年性ADでは海馬の萎縮は軽度でCTやMRI画像ではしばしば正常と判断されるので,脳血流SPECTによる脳機能の評価が必須となる.一方,若年性ADのアミロイドPETでは,症状に関係なく大脳皮質のアミロイド蓄積の分布は画一的パターンとなり,優性遺伝性ADでは線条体の高集積がみられることが特徴である.
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