Japanese
English
TOPICS 糖尿病・内分泌代謝学
食事性肥満から肝炎発症に関わる制御因子の同定
Medium-chain fatty acids suppress lipotoxicity-induced hepatic fibrosis via GPR84
北野(大植) 隆司
1,2
,
木村 郁夫
1,2,3
Ryuji OHUE-KITANO
1,2
,
Ikuo KIMURA
1,2,3
1京都大学大学院生命科学研究科生体システム学分野
2京都大学大学院薬学研究科代謝ゲノム薬学分野
3東京農工大学大学院農学研究院代謝機能制御学研究室
pp.455-456
発行日 2023年11月11日
Published Date 2023/11/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28706455
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非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)は,肥満症や2型糖尿病などの代謝性疾患と併発する割合が高く,病態生理学的な特徴として,脂肪肝に伴う肝炎や一部で線維化が進行することで,肝硬変・肝がんへと移行する可能性が指摘されている1).ところが,NASH病態進展の正確な作用機序は明らかにされておらず,これまでにNASH改善のための根本的な治療薬は存在しない.「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020」によれば,現在のNASHに対する治療法は,食事療法や運動療法など生活習慣の改善による減量,あるいは代謝性疾患に対する薬物療法が基本方針となっており,代謝性疾患を予防・改善することは,NASH発症制御に対する効果的な対応策と考えられる.
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