Japanese
English
TOPICS 免疫学
スペルミジンによる脂肪酸酸化の調節と老化T細胞の抗腫瘍効果の回復
Spermidine activates mitochondrial trifunctional protein and improves antitumor immunity in mice
廣瀬 修平
1
,
茶本 健司
1,2
Shuhei HIROSE
1
,
Kenji CHAMOTO
1,2
1京都大学大学院医学研究科がん免疫総合研究センター免疫ゲノム医学
2同研究科がん免疫PDT研究講座
pp.453-454
発行日 2023年11月11日
Published Date 2023/11/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28706453
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老化によるT細胞機能の低下とスペルミジンの生理的機能
免疫系機能は加齢に伴って低下する.これは,胸腺の退縮によるT細胞の抗原受容体レパートリーの減少,慢性炎症による免疫細胞の分化・生存・増殖能力の低下など複数の要因が絡む1).実際,高齢者は感染症やがんのリスクが高く,近年では高齢者にて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンが効きにくいことは周知の事実となっている.これはがん免疫療法でも同様であり,高齢者では有効でない場合が多いことが報告されている1,2).
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