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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
呼吸器
個別化医療を見据えた末梢肺病変の気管支鏡診断
Bronchoscopic diagnosis of peripheral lung lesions for precision medicine
髙島 雄太
1
Yuta TAKASHIMA
1
1北海道大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室
キーワード:
ラジアル型気管支腔内超音波断層法(R-EBUS)
,
仮想気管支鏡ナビゲーション
,
極細径気管支鏡
,
クライオ生検
Keyword:
ラジアル型気管支腔内超音波断層法(R-EBUS)
,
仮想気管支鏡ナビゲーション
,
極細径気管支鏡
,
クライオ生検
pp.1204-1209
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141204
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この20年ほどの間にさまざまな技術が導入され,末梢肺病変に対する気管支鏡を用いた経気管支生検の診断率は着実に向上してきた.しかし,個別化医療が急速に浸透している現在の肺癌診療においては,診断をつけるだけではなく生検検体を用いた遺伝子解析や腫瘍免疫微小環境の評価が必要不可欠となっており,これらの検査に適した良質な検体を十分量採取することも求められている.診断率を高めるための技術としてラジアル型気管支腔内超音波断層法(R-EBUS),仮想気管支鏡ナビゲーション,極細径気管支鏡などがあり,状況に応じてこれらを適切に組み合わせることが重要である.本稿では,それぞれのこれまでの知見を中心に解説する.また,良質な検体を十分量採取するための技術として期待されている,クライオ生検についても述べる.
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