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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
消化器外科
胸部食道癌に対する内視鏡下手術の進歩
-――ロボット支援食道切除・胃管再建術
Progress of endoscopic surgery for thoracic esophageal cancer
――Robot assisted minimal invasive esophagectomy
小熊 潤也
1
,
大幸 宏幸
1
,
石山 廣志朗
1
Junya OGUMA
1
,
Hiroyuki DAIKO
1
,
Koshiro ISHIYAMA
1
1国立がん研究センター中央病院食道外科
キーワード:
胸部食道癌
,
低侵襲手術
,
ロボット支援手術
Keyword:
胸部食道癌
,
低侵襲手術
,
ロボット支援手術
pp.1130-1135
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141130
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胸部食道癌に対して内視鏡下手術が導入されてから約30年が経過し,近年はロボット支援手術の普及が急速に進んでいる.また,局所進行癌における集学的治療の進歩に伴い,外科治療の位置づけが見直され,低侵襲手術による高い局所制御が求められている.ロボット支援手術は従来の内視鏡下手術に比べて多くのメリットを有するが,現時点で従来法に比べて明らかな客観的優位性は示されていない.食道癌手術において,特に上縦隔郭清の操作は難易度が高く,手術成績にも直結するが,ロボット支援手術では従来法に比べて神経や周囲臓器に対して愛護的でありながら,より精緻な操作が可能である.難易度の高い食道癌手術において,ロボット支援手術のメリットを最大限に生かすことにより,汎用性・再現性の高い手術の実践が求められている.
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