増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
1.食道
胸部食道癌に対する開胸手術
白石 治
1
,
加藤 寛章
1
,
百瀬 洸太
1
,
平木 洋子
1
,
安田 篤
1
,
新海 政幸
1
,
今野 元博
1
,
安田 卓司
1
Osamu SHIRAISHI
1
1近畿大学医学部外科
キーワード:
胸部食道癌
Keyword:
胸部食道癌
pp.9-15
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213483
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Step1 開胸
左下側臥位にて右第4肋間前側方に約12〜15 cm皮膚切開を加え,大胸筋-小胸筋の後側背面を剝離し,小胸筋の第5肋骨付着縁を切離する.前鋸筋を筋束に沿って分けて広背筋は温存しつつ,第4肋間で内外肋間筋を前方は肋軟骨まで,後方は胸腸肋筋の位置まで切離し,開胸を行う.開胸肋間の背側でラップミニによりカメラポート孔を確保し,30度斜視のスコープを挿入する.開胸手術だが,術者はカメラの照明とともに胸腔鏡画像の拡大視効果で微細解剖を把握しながら手術を行う(図1).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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