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第5土曜特集 生体イメージングの最前線――絶え間ない技術革新と生命医科学の新展開
イメージングで免疫系や生体恒常性を解析する
臓器内 “zone” による空間的に不均一な免疫制御
Spatially heterogeneous immune regulation by “zones” in the organs
宮本 佑
1
Yu MIYAMOTO
1
1大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学
キーワード:
生体イメージング
,
空間トランスクリプトーム
,
シングルセル解析
,
肝臓
,
マクロファージ
,
空間不均一性
Keyword:
生体イメージング
,
空間トランスクリプトーム
,
シングルセル解析
,
肝臓
,
マクロファージ
,
空間不均一性
pp.432-437
発行日 2023年7月29日
Published Date 2023/7/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28605432
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肝臓や腸管などの臓器では,不均一な組織構造により栄養・酸素濃度が異なる環境 “zone” が生じる.空間トランスクリプトーム解析技術やシングルセル解析技術,さらには生体イメージング技術がめざましい発展を遂げ,これらの技術が融合することで,各臓器におけるzoneの可視化とzone内細胞の機能の解明が進んでいる.免疫細胞はzoneごとに異なる分布を示すことが明らかになってきたが,それぞれのzoneでどのような機能を獲得し,どのような生理的役割を果たしているのかについてはまだまだ不明な点が多い.本稿では,免疫細胞のzonation研究について現在わかっていることと,今後の展望について概説する.
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