Japanese
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特集 形態形成の統合的理解
Ⅱ.技術による推進
光を用いた空間トランスクリプトーム計測
Spatial transcriptomics using photo-isolation chemistry
木村 龍一
1
,
沖 真弥
1
Kimura Ryuichi
1
,
Oki Shinya
1
1京都大学大学院医学研究科創薬医学講座
キーワード:
空間トランスクリプトーム
,
RNA-seq
,
photo-isolation chemistry
,
PIC
Keyword:
空間トランスクリプトーム
,
RNA-seq
,
photo-isolation chemistry
,
PIC
pp.305-310
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201526
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多細胞生物の細胞間相互作用やその機能を明らかにするためには,遺伝子発現を空間的に理解する必要がある。Photo-isolation chemistry(PIC)は筆者らが独自に開発している空間トランスクリプトーム計測技術であり,狙った領域に光を照射することで組織をバラバラにすることなくトランスクリプトーム情報を取得することができる1)。原理的には回折限界の解像度を有するため,胚や脳といった大きな組織だけでなく,細胞内小器官といった微細な空間のトランスクリプトームを計測することも可能である。本稿では,PICの原理について実際の解析例と共に紹介する。なお,本稿の内容の一部は実験医学2021年9月号に掲載の内容を要約しており,より詳細を理解したい読者はそちらも併せて参照されたい。
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