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第5土曜特集 生体イメージングの最前線――絶え間ない技術革新と生命医科学の新展開
イメージングで免疫系や生体恒常性を解析する
腸内炎症と好中球/マクロファージのイメージング解析
Intravital imaging of neutrophils/macrophages in intestinal inflammation
本田 正樹
1
Masaki HONDA
1
1熊本大学病院小児外科・移植外科
キーワード:
生体イメージング
,
好中球
,
単球
,
マクロファージ
Keyword:
生体イメージング
,
好中球
,
単球
,
マクロファージ
pp.426-431
発行日 2023年7月29日
Published Date 2023/7/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28605426
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好中球,単球・マクロファージに代表される自然免疫細胞の腸管免疫における役割に関しては,いまだ不明な点が残されている.これら自然免疫細胞のin vivoにおける挙動と,腸炎,炎症性腸疾患,虚血再灌流障害,好中球細胞外トラップ(NETs)などの消化管炎症における機能を理解することは,消化管研究を次のステップに進めるために重要であると考える.近年,生体顕微鏡(IVM)を応用した生体イメージング技術の発達により,消化管固有の自然免疫メカニズムに関する新しい洞察が得られてきている.本稿では,消化管研究における生体イメージングの新たな役割に焦点を当て,IVMを使用して腸管と自然免疫細胞,特に好中球/マクロファージを観察する方法と,この新たな手法によって得られた知見の概要について述べる.
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