Japanese
English
第1土曜特集 ARDSの治療戦略――個別化診療への道筋
社会復帰・その他
ARDS患者のリハビリテーション
Rehabilitation for patients with acute respiratory distress syndrome
玉木 彰
1
,
大島 洋平
2
Akira TAMAKI
1
,
Yohei OSHIMA
2
1兵庫医科大学リハビリテーション学部
2京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
キーワード:
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
,
リハビリテーション
,
身体機能
,
社会復帰
,
多職種連携
Keyword:
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
,
リハビリテーション
,
身体機能
,
社会復帰
,
多職種連携
pp.123-128
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28601123
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者に対するリハビリテーションは,急性期,回復期,そして退院後から社会復帰まで長期にわたって介入することが必要であり,それぞれに時期によって目的が異なる.集中治療室(ICU)にて人工呼吸管理をされている急性期では,体位管理や排痰援助などによって早期に人工呼吸器からの離脱を目指し,また可能なかぎり早期離床を進めることが身体機能や精神・認知機能低下の予防につながる.その後,一般病棟へ移ってからの回復期では,ICU管理中に低下した筋力・持久力を中心とした身体機能の改善を図り,退院に向けて日常生活動作(ADL)の自立を目指す.そして退院後に社会復帰を果たすためには,さらなる身体機能の向上や疲労,不安・抑うつに対する介入が必要であり,そのためには多職種連携による包括的な長期的サポート体制の構築が必要である.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.